大阪北新地には高級料理店が立ち並び、その中でも和食と言えば必ず名前が挙がるのがミシュラン一つ星の「緒乃」。この「緒乃」の小野孝太氏がプロデュースしたお店が、今回ご紹介する「WINE食堂 緒乃」だ。
一見、不釣り合いに見える「ワイン」と「食堂」を組み合わせた理由について、詳しく伺ってみた。
「WINE食堂 緒乃」とは
「WINE食堂 緒乃」は同じビルにある超人気店、「緒乃」の小野孝太氏がプロデュースして誕生したお店。
「緒乃」の食材を使用して、ワインに合う洋食のお料理をアラカルトで気軽に楽しんでいただきたいという思いから、あえて食堂という言葉で表現して命名したそう。
食材は小野氏の出身地である淡路島産に拘っている。その贅沢な食材を元に、シェフの片山潤之祐氏がイタリアンをベースに作る料理と、ソムリエの大塚氏がセレクトするワインの融合を存分に楽しめるお店である。
シェフ 片山 潤之祐(かたやま じゅんのすけ)
元ミュージシャンという異色の経歴を持つ片山氏。
24歳で料理の世界に入りイタリアンを中心に数々のレストランで研鑽を積んだ後に、「緒乃」の小野孝太に師事。
2023年7月、「WINE食堂 緒乃」のオープンとともに料理長として就任。
ソムリエ 大塚 聡(おおつか さとし)
「ホテルオークラ神戸」のフレンチレストランを皮切りに、街場のレストランやワインバルなど様々な業態を経て「緒乃」に入店。
同店ソムリエとして経験値を積んだ後、「WINE食堂 緒乃」の店長に就任。
こだわりの空間
内装のレンガタイルや壁紙は、廃材やリサイクル素材を使用するこだわり。他にも、再生PET100%で作られた椅子の貼地など地球環境に配慮しており、懐かしさや自然をイメージさせる空間造りとなっている。
壁面のワインセラーは圧巻。見ているだけで気分が躍るが、当然ワインだけではなくお料理もすごい。
「WINE食堂 緒乃」のお料理
緒乃のオマージュ トリュフポテトサラダ
「緒乃」の定番メニューである、茶碗蒸しをオマージュして作られたポテトサラダ。
マッシュポテトの柔らかさに、とろりと溶け出す半熟卵を添え、その上からポルチーニソースと豊かな香りの黒トリュフをたっぷりとちりばめた、贅沢そのものの逸品。
混ぜながらいただくと、今まで味わったことのないポテトサラダの、極上の味わいが楽しめる。
スパイス香る椚座牛のメンチカツサンド
椚座牛のA5ランクのフィレ肉を、ミンチにして仕上げたメンチカツ。
細かいミンチと粗いミンチを合わせることで、お肉そのものの味わいをより堪能できる。サンドした食パンをこんがりトーストすることで香ばしさが加わり、さらにデミグラスソースのコクが美味しさを際立たせる。一口食べるたびに幸せな気持ちにしてくれるメンチカツサンドだ。
緒乃厳選素材 鮮魚のカルパッチョ
「緒乃」で使用している鮮魚と、淡路島のマンモスファームの農園から届く新鮮なマイクロリーフのサラダ。
当然のことながら美味。淡路島の玉ねぎを使用したドレッシングですっきりと仕上げている。
淡路島産 渡り蟹の濃厚ソース「タリオリーニ」
蟹の身をほぐし、濃厚なソースと合わせた贅沢なタリオリーニ。一口味わえば、病みつきになるおいしさ。もちろんワインとの相性も抜群。
甘鯛のフィッシュ&チップス
是非食べていただきたいメニューの一つがこちら。
甘鯛特有の上品で優しい味わいが、サクサクに揚がった鱗との組み合わせでより引き立つ逸品。
じゃがいもは甘みが特徴のインカのめざめを使用。自家製タルタルソースをつけていただくと最高の味わいで、満足感のある一皿。
おわりに
「食堂」の名の通り、気軽に楽しんでいただけるお料理とワイン。リーズナブルながらも間違いないお料理を提供する「WINE食堂 緒乃」。既に北新地のお客様に愛されるお店のため、予約は必須だ。
旬な食材とワインを楽しみに、是非足を運んでほしい。
「WINE食堂 緒乃」のお店情報
WINE食堂 緒乃
- 住所:大阪府大阪市北区曾根崎新地1-2-22 北リンデンビル 4F
- 最寄り:北新地駅から164m
- 営業時間:月~土18:00 – 00:00
- 定休日:日曜日
- 予算:¥15,000~¥20,000
- 予約制:電話またはtablecheckより
- 電話番号:050-5570-1019
- 席数: 10席(カウンター6席 個室4席)