
2009年、京都の街角にひっそりと誕生した「マモン・エ・フィーユ」。
日曜だけの営業という特別なお菓子屋さんとして、地元の人々に愛されるようになりました。その人気は口コミを経て瞬く間に広がり、百貨店で開かれる催事でも引っ張りだこになるほど。
そして2017年、神戸御影に現在の「マモン・エ・フィーユ」がオープンしました。
「マモン・エ・フィーユ」の名の由来
このお店の名前はフランス語で「母と娘」を意味します。子どもの頃から母の手作りのお菓子を食べて育ち、手作りの菓子の温かみや美味しさを伝えたいという想いが名前の由来となっています。
マモン・エ・フィーユで提供されるお菓子は、母と娘の愛情が詰まった幸せの結晶。
ひとつひとつ丁寧に作られた逸品を味わい、日常にちょっぴり贅沢なひとときをプラスして過ごしてみてはいかがでしょうか。
独創的なお菓子を生み出すオーナーシェフ、松下奈保(マツシタナホ)
1990年にフランスへ渡り、パリの名門ル・コルドンブルー本校を卒業。
母と娘は地方の伝統菓子を求めて、フランス各地を食べ歩き、その味わいや素材の魅力を堪能しました。
その経験が、後に「マモン・エ・フィーユ」の誕生につながることとなるのです。
今では、松下氏が生み出す独創的なお菓子は、母と娘の想い出や絆を映し出すかのように、人々に幸せを届けています。
大人のための洗練されたお菓子、それが「マモン・エ・フィーユ」のコンセプト
上質な素材に繊細な手さばきで仕上げられたお菓子たち。
手作りの温かみがあり、シンプルながらもその中に洗練されたフランスのエスプリが息づいているのが、マモン・エ・フィーユのお菓子の魅力。
まさに、大人のためのオヤツと言えるでしょう。
焼き菓子の持つ魅力を、ぜひ皆様に感じていただきたいという想いが込められています。
空間にまでこだわった、フランスを感じる店内デザイン
店内のデザインはパリに佇むパティスリーをイメージ。
外観は隠れ家のようなイメージを意識し、道路からはほとんど見えない造りになっています。
さあ、ここからはマモン・エ・フィーユの魅力的なお菓子たちを、ひとつひとつご紹介しましょう。
まずは、何と言っても同店の代名詞であるフレンチビスキュイ。
オンラインショップや店頭でも、毎日瞬く間に完売する大人気のお菓子。
クッキー缶を開けると、ふわりと広がるバターの香りに包まれ、整列したクッキーが目に飛び込んできて、思わず心が躍ります。
最初の一口は、「普通のクッキーかな?」という印象を受けるかもしれませんが、ほんの一瞬でバターの香りとサクサクとした絶妙な食感、素朴で優しい味わいに引き込まれてしまいます。気がつくと、2枚、3枚と手が止まらない不思議な魅力があります。
まさにお店の名前「マモン・エ・フィーユ」が示す通り、母と娘の温かい絆が感じられるお菓子。
同じ味のクッキーが缶に詰まっていても、飽きることなく、つい一気に食べてしまいそうなほど。この魅力を味わってみてください。
季節ごとに楽しめるフレーバーも魅力のひとつ。
珈琲ビスキュイは、蓋を開けた瞬間に素晴らしい珈琲豆の香りが広がります。
口に入れると、ほんのり苦みが感じられるものの、珈琲のえぐみがなく、風味豊かでクセになる味わい。
こちらも、ついつい手が伸びてしまうこと間違いなしです。
5月中旬頃から毎年登場するシトロンビスキュイも、爽やかな味わいで楽しみの一つ。
どのお菓子も美味しい中で、筆者が特におすすめするのは、サブレ・オ・ショコラ。
サクサクとした軽い食感のココアクッキーに、甘さがちょうどよく、くどくないチョコレートが絶妙なマッチ。チョコレートはヘーゼルナッツチョコレートで、一口食べると口いっぱいにナッツの香りが広がり、まさに至福の瞬間です。
味や食感、甘さのバランスが絶妙で、分厚くて甘いのに、気づけばあっという間にペロリと完食してしまいます。
こちらは缶入りのものと3枚入りのものがあり、ちょっとしたギフトにもぴったり。贈り物にも喜ばれること間違いなしの一品です。
最後にご紹介するのは、マモン・エ・フィーユの新作「グリニョティーヌ」です。
まだ今年発売されたばかりの新商品で、知らない方や食べたことがない方も多いかもしれませんが、ぜひ一度味わっていただきたい絶品ショコラです。
これまでのマモン・エ・フィーユのお菓子同様、クオリティの高さに驚かれることでしょう。
新しい味わいを求めている方は、ぜひ「グリニョティーヌ」をお試しください。
缶の中には5種類のお菓子が入っているので、それぞれの味をご紹介します。
■noix de macadamia
マカダミアナッツキャラメル感はほんのりと感じられ、バターの滑らかさととろける口どけ、マカダミアナッツの食感と風味が絶品です。
■noisette
ノアゼットキャラメルに優しい苦みがあり、風味豊かでサクサクとした食感がたまらなく美味しい。
5種の中で筆者の一押しはこちらかもしれません。
■amandemarcona
マルコナアーモンドバニラの香りがミルキーで、高級感もあり、アーモンドの食感と香ばしさが最高。
ホワイトチョコレートというより、バニラ風味が豊かで優しい一粒です。
■pistache/frambois
ピスタチオフランボワーズ口に入れた瞬間、ピスタチオの風味に包まれ、続いてフランボワーズの酸味がフルーティーなコントラストを作り出し、魅力的。着色料が使われていないのも嬉しいポイントです。
■pistache/amer
ピスタチオアメールカカオ70%でちょっぴり大人の味わい。
苦いチョコが苦手な筆者でも、カカオの風味が豊かで、他のものが甘いのでアクセントになり、楽しめました。
平日に訪れたのですが、オープンは11:00なのに、9:45に着いた時点で既に8人のお客さまが待っていました。10:00には13人、10:30には21人、そしてオープン時には33人ほどの待ち列ができるほどの大人気店です。
狙っている商品を確実に手に入れたい方は、オープンの30分前にはお店に到着されることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
心温まる愛情がたっぷり詰まった、魅力に溢れるマモン・エ・フィーユのお菓子たち。
ぜひ一度、手に取って味わっていただきたい逸品ばかりです。
きっと、その魅力に引き込まれること間違いなしです。
イートインスペースは設けられていませんが、一部商品については店頭予約や店頭受け取りのご予約が可能です。
予約可能日については、直接店舗にお問い合わせください。
マモン・エ・フィーユのお店情報
マモン・エ・フィーユ
- 予算:¥3,000円
- 最寄り:阪急御影駅より徒歩8分
- 住所:兵庫県神戸市東灘区御影2-34-20 グレイスリー御影 1F
- 電話番号:078-414-7842
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日公式HP:https://me-f.jp