大阪府摂津市千里丘に位置する「鮨処 池上」は、2016年にオープンした隠れ家的な鮨店です。
6席のみのプライベートな空間には、特別な雰囲気が漂います。
2024年1月に移転・リニューアルオープン。
こだわりの鮨カウンターには、樹齢300年の木曾ひのきの白木一枚板が使用されています。
鮨職人 池上秀里(いけがみ ひでさと)
1977年、大阪府吹田市に生まれた池上秀里氏。大学在学中、3回生の時に自らの鮨店「お寿司屋まるいけ」をオープンしました。
朝は北部市場で仕入れを行い、昼には大学へ通い、帰宅後も仕込みに励むという、寝る暇も惜しんで鮨に没頭する日々。
近所の知人のおじいちゃんが経営していたお店の居抜きからスタートした池上氏。
休みの日には、小料理屋で皿洗いや調理補助をこなし、自身の店だけでなく他店でも修行を重ねました。
小料理屋だった父が2号店として寿司屋をオープンしましたが、最初は思うようにいかず、当初まだ鮨を握る技術が未熟だった池上氏が手巻き寿司セットのような簡易的なメニューを提供しながら、試行錯誤の日々を送っていました。
これじゃあかんなと試行錯誤を重ね、8貫1,500円の「ちょっとコース」や、20貫2,800円の「大満足コース」など、リーズナブルに楽しめるコースを提供。
さらに、雲丹や鮑といった高級食材も取り入れることで、口コミが広がり、瞬く間に予約の取れない人気店になりました。
自身の店を営む傍ら、25歳のころから和食店や北新地の有名鮨屋で修行を重ね、「こんな風になりたい」という強い思いを胸に、現在のスタイルを確立。
鮨処 池上 こだわり
日々1ミリでも進化して多くの方々に喜んで頂きたいと話す池上氏。
胸にある「幸
季節の魚や野菜を厳選し、漁港から直送、もしくは豊洲市場から仕入れています。
鋭い目利きによって選び抜かれた最高級のネタが使用されており、鮮度と品質を保つ、電気を使わない氷室の氷冷蔵庫もこだわりの一部と言えるでしょう。
移転後、店内の内装は数寄屋造りにモダンなテイストを加え、より洗練された大人の空間に仕上がりました。
では、そんな魅力とこだわり、そして池上氏の想いが詰まった「鮨処 池上」のメニューをご紹介しましょう。
貝 春野菜と八朔のジュレ
八朔と土佐酢のジュレを纏ったミル貝とほっき貝。
食感もさることながら、噛むたびに旨みがじわりと広がり、味わい深い。
うるい、ムラサ
食材へのこだわりや愛情が感じられる一品です。
赤身漬け
千葉県勝浦の本鮪を17秒間漬けにした一貫。
塩味がしっかりと効
この絶妙な漬け時間は、何度も試行錯誤を重ね、計算し尽くした末に導き出された、唯一無二の技。
こはだ
しっかりと酢で締められたこはだは、酸味と塩味がキリッと際立つ
はりいか
こちらは「鮨処 池上」の名物と言っても過言ではありません。
訪れる全ての方々が楽しみにしているのではないでしょうか。
いかの握りが人数分揃うと、池上氏が「さて、いかのお時間がまいりました」と声をかけ、レミオロメンの「粉雪」や大黒摩季の「夏が来る」、桑田佳祐の「白い恋人たち」など、冬や雪に纏わる曲が流れ始めます。
いかの品種は時期によって異なりますが、この季節はハリイカが使用されます。
宮城県産のムラサキウニがあしらわれ、雲丹が口の中で溶けると同時に、胡麻と海苔の風味が広がります。
ハリイカは歯ごたえがあり、ぷりっとした食感と甘みが絶妙で、非常に美味。
甘鯛 貝塚 木積のタケノコ
蓋をあけると、ふわりと木の芽と一番出汁の優しい香りが立ち昇り、和の趣を感じさせるお椀。
心地よい風味が広がり、甘鯛と朝掘りの筍の甘みに酔いしれます。
自ら摘み取った山菜の一つであるわらびは、食感と少しのぬめりが
雲丹いくら丼
こちらも名物の贅沢な小丼です。
雲丹は青森県大間産のムラサキウニと北海道羅臼産のエゾバフンウニを使用。
いくらは赤いくらと白いくらを使用。
きらきらと煌めく4色の丼は、同じ食材でありながら、それぞれの
特に白いくらは非常に珍しく、贅沢な味わいが混ざり合い、まさに
そのほかにも、「海苔が命」とこだわりの巻物や、名物料理がたく
また、お料理に合わせてシャンパーニュやワイン、日本酒、地酒な
現在、4ヶ月先まで御予約埋まっています。
池上氏の巧みな技術によって引き出される江戸前寿司の真髄、そし
鮨処 池上の情報
- 住所:大阪府摂津市千里丘1-5-8
- 最寄り:JR千里丘駅より徒歩3分
- 営業時間:[水〜土] 18:00~/20:45〜の2回転 [日・祝] 17:30~/20:15〜の2回転。
- 定休日:月曜日・火曜日
- 予算:¥26,550円~(税込)
- 予約制:毎月1日のお昼12時にテーブルチェックで翌月までおとりしてます。
- 席数: カウンター6席