
2021年大阪北新地に「弓場慎之佑(ゆみばしんのすけ)」をオープン。
―コンセプト―
きたしんち弓場慎之佑は、「料理が一番引き立つ温度」「お客様に届けたい食材の香り」を最も大切にしています。
コの字のカウンターのみの客席は、キッチンとの距離が近く、美味しい瞬間をお客様にお届けできるつくり。
アットホームな雰囲気の中で、お客様とのコミュニケーションを通じて料理をお楽しみいただけるよう、心を込めておもてなしいたします。
―こだわり―
食材の季節感を大切にしながら、お客様が最後まで飽きることのない料理を提供。
素材の持ち味を活かし組み合わせることにこだわり、独自の味わいを追求しています。
代表的な料理が土鍋ご飯。季節の食材とともに、ご主人と同じ名前の新潟米新之助を使用しているのだそう。
―料理人 弓場慎之佑氏―
両親が料理屋を営んでおり、幼い頃から身近に料理があった。
中学時代から「自分は料理の道で生きていく」と決め、高校在学時「日本人としてホンモノの料理を作るのであれば、日本料理の道へ進むべきではないか」と考え、日本料理の道を志す。
高校卒業と同時に大阪で修行を開始。
福島の立ち呑み屋の立ち上げや、北新地の日本料理店の料理長など、12年の修行を経て、ご自身のお店「きたしんち 弓場慎之佑」をオープン。
日本料理を基礎とし、オリジナルをアップデートして未来へと残る食文化を作り上げていく。
では、その食をご紹介していきましょう。
―きたしんち弓場慎之佑のお料理―
季節や月ごとに変わるお料理を、いくつかご紹介していきましょう。
平貝と春野菜
春野菜は、蕾菜、うるい、こごみを使用しており、一目見て春を感じるビジュアル。
和歌山の柚子のお酢で和えた平貝は、しっとりとした甘みと柔らかい食感が特徴。
優しい柚子の香りが広がり、口の中で甘酸っぱく爽やかな味わいを楽しむことができます。
素揚げされたタラの芽の香ばしさがアクセントとなり、香り高い一品。
穂紫蘇もふわっと香り、目にも口にも春を感じます。
清水焼の器は貝殻を置いて焼いているそうで、パステル感のあるミントブルーがなんとも優しく心踊ります。
甘鯛と丸大根のお椀
愛媛県八幡浜産の甘鯛は、脂が程よくのっており、甘味が豊かで肉厚なため、誰もが心を奪われる美味しさ。焼き目の香ばしさも加わり、食欲をそそります。
特に日本人にとっては、これ以上ない贅沢な味わいと言えます。
お出汁はまぐろ節でひかれており、少し甘みが感じられるほっこりとしたお椀。
大根がとろとろに煮込まれており、まるで蕪のよう。
ほんのりやさしい山椒の風味も最高でした。
天然シマアジ 北海道バフンウニのお造り
天然シマアジは程よく脂が乗っていますが、上品で独特の食感がある美味しさ。
ウニは優しいミルキーな味わいで、濃厚なポン酢ジュレとの調和が絶妙なバランスです。
たっぷりとのせられた、茗荷と芽紫蘇の風味は格別。
広島のイノシシ炭焼き ホワイトアスパラ
冷凍を一切していない新鮮なイノシシ肉を使用。
こちらのイノシシ肉は、ご主人の出身地の広島から直送されているもの。
こんなに脂が分厚いのに重たくなく、しっかりとした旨味を感じました。しっかりしているのに固くなく、まさに美味。
行者にんにく醤油で味付けされたイノシシ肉を炭火で炙り焼きに。
炭の香りがふわっと広がり、風味豊か。
行者にんにくの深い味わいと黒胡椒のアクセントが調和し、一度食べたら病みつきになる、まさに無限に楽しめる逸品でした。
佐賀のホワイトアスパラは甘みが豊かでみずみずしく、コンビネーション抜群。
ホタルイカと豆のご飯
富山の蛍烏賊は驚くほどのボリューム感とプリっとした食感が魅力的。
控えめな味付けにより、素材のそのものの味わいが引き立ち、優しい味わいを楽しめます。
和歌山のうすいえんどう豆は、青々とした見た目と豊かな風味が特徴的で、菜の花と行者にんにくのかおりが後からふわっと抜け、まさに春を感じさせる一品。
何杯でも食べたくなるほどの美味しさです。
今回はコースから5品を紹介しましたが、
月末の土日の2日間、定休日をアラカルトのみの提供に変えて営業されている日もあります。
そちらでいただける牛丼やだし巻き、カツサンドなど、まだまだご紹介したい弓場さんのお料理がたくさん。
今後の展開にも期待です!
きたしんち弓場慎之佑のお店情報
きたしんち弓場慎之佑
- 予算:お任せコースのみ、13,000円(税サ別)
- 最寄り:JR 東西線 北新地駅 徒歩1分/大阪メトロ 四つ橋線 西梅田駅 徒歩5分
- 住所:大阪市北区曽根崎新地1丁目5-21 松木興産ビル7 F
- 営業時間:18:00~/20:30頃~ (2回転) 24時閉店
- 定休日:日曜日、祝日(お盆、年末年始も休業)
- 電話番号:06-4400-9780
- 席数:12席
- 予約制:ネット予約(一休)、電話予約