一年先まで満席。予約困難になるのも納得の名店『イタリア料理 今井』

脱サラからイタリア料理の道へ飛び込む

阪神芦屋駅のほど近く。どこに入り口があるのかわからないほど、隠れ家的な外観のお店。

こちらは今、芦屋で一番予約の取れないお店として名高い「イタリア料理 今井」。

オープンから間もなく話題となり、いまでは一年先まで予約の埋まっている超予約困難店です。

『イタリア料理 今井』の店主 今井雅啓氏にお話を聞く

店主である今井氏は元サラリーマンという珍しい経歴。

同志社大学を卒業後、一年のサラリーマン期間を経て関西のイタリア料理店、北イタリアのミシュラン星付きレストランで研鑽を積み、ご自身の名前でお店をオープンされました。

 

日本のアイデンティティを表現

“日本人のアイデンティティを表現するイタリア料理店”がコンセプト。

イタリア料理をベースに日本の和の食材を織り交ぜたコースが堪能できます。

お店の外観・内観にも日本らしさが垣間見えているのもポイント。

まさにイタリアと日本の融合です。

事前に聞いていた暗証番号を入力してから入店。入る前からワクワク感がたまりません。

 

一日でワイン15本が空く 満足度120%のペアリング

おまかせのペアリングコースは税込30,000円。

以前よりも値上げされていますが、圧倒的なコース内容とワインのラインナップに驚くこと間違いなし。

個人の飲むペースに合わせて次々に注いでくれ、私は15杯以上いたただきました。

なんとペアリングコースで一日15本ほどワインが空くこともあるそう。ワイン好きからは歓喜の声が聞こえてきそうです。

ちなみにノンアルコールのペアリングも可能。アルコールが苦手な方も安心です。

 

お店は今井氏のワンオペ営業。

にもかかわらずお客さん一人一人を良く見ており、ワインを注ぐタイミングや料理の提供など段取りの良さが素晴らしいです。

席は最大8名。これを首尾よくお一人で切り盛りされている姿には感銘を受けました。

 

 

-和とイタリアンの融合-

あわびのフリット

コース料理は和とイタリアンを融合させた逸品が中心。

まずは「イタリア料理 今井」名物の一つとされているあわびのフリット。これを食べると「ああ 今井さんに来たな」という実感が沸きます。

あわびは一人は一枚。贅沢すぎますね。

あわびを6時間とろとろになるまで煮込み、ペコリーノチーズ(羊のチーズ)を上からトッピング。

アツアツのまま手渡しで提供。

これが病みつきになる美味しさ。あわびはプリプリで弾力のある食感。周りはサクサクのフリッターで異なる食感が一度に楽しめます。

ペコリーノチーズは濃厚で香り豊か。濃いめのテイストでワインが止まりません。

北海道ボタンエビのしゃぶしゃぶ

えびみそをふんだんに使った北海道産ボタンエビのしゃぶしゃぶ。

えびを砕いて特製ソースを作りますが、ソースに対するえびみその割合はおよそ7割。そのためえびの風味が段違い。

グツグツ煮えたソースの海にエビをダイブ。

濃厚なえびみそソースにプリップリのボタンエビ。まさにエビ尽くし。幸せの絶頂です。

海苔を練り込んだ自家製タヤリン

海苔を練り込んだ自家製タヤリンの上には、短い期間しか出回らないと言われるアナゴの稚魚のれそれが。

のれそれは海老の出汁でスープ仕立てにし、魚醤でマリネ。仕上げに振られた黒七味の辛味・風味がアクセントに。

パスタもご自身で手作りするというこだわりよう。手間ひまがかかってます。

パスタマシンを使い目の前でタヤリンの完成を見ることができます。

この麺自体がとてつもなく美味しいんですよね。

ソースがタヤリンによく絡みます。

 

まとめ

和とイタリアンが合わさった逸品料理の数々に感動。

今井さんが作る料理のほか、厳選したワインの数々、心地の良い空間が相まっていつも以上に酔いが回ります。

残念ながら新規の予約は受け付けていないそうですが、食通の間で話題を呼び、すでに2023年中は満席。凄すぎます。

ランチ営業も期待していましたが、いまのところする予定は無いとのこと。

中々ハードルが高いですが、もし訪問する機会があればぜひ逃さず行ってみてほしいです。

 

イタリア料理 今井のお店情報

イタリア料理 今井

  • 予算:ペアリングコース 30,000円(税込)
  • 最寄り:阪神芦屋駅 から178m
  • 住所:兵庫県芦屋市公光町10-21
  • 予約制:完全予約制(現在新規のご予約は受け付けておりません)
  • 電話番号:090-9096-8184

 

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