「IAKU」感性が交差する裏U.KAI

2022年9月、服部融快シェフがプロデュースする「U.KAI」の2店舗目として、「IAKU」（イアク）が北新地にオープンしました。

「IAKU」由来

店名は「U.KAI」を反転読みさせた「IAKU」(イアク)。
“裏U.KAI”として知られるこの店は、服部シェフの独創的な料理スタイルを引き継ぎつつ、「U.KAI」とは一味違う料理と体験を楽しむことができます。

「IAKU」田中勉(たなかつとむ)シェフ

大阪のレストランやホテルを経て、26歳で本場フランスへ渡る。「フローラ・ミクラ」「トゥール・ダルジャン」「ピエール・ガニェール」など、ミシュラン3つ星獲得の有名店でキャリアを積み、縁のある大阪・西天満で2013年「ysaye」をオープン。
美食の本場、フランスで磨き上げた確かな腕と、食材に対する飽くなき探究心で生み出す一皿は、まるで芸術品のよう。
そして2022年より「IAKU」にて腕を振るっています。

「IAKU」のコンセプト・こだわり

基本的なコースの流れは「U.KAI」と同じですが、内容は全く異なります。
フレンチ経験の長い田中シェフの感性でコースが組まれ、フレンチの技法をベースにしながらも、ジャンルを定めず美味しさをストレートかつ美しく皿に表現されます。
では、そんな魅力溢れる「IAKU」の織り成すメニューの数々をご紹介していきましょう。

鹿児島和牛 フィレカツロール

「U.KAI」から受け継いだカツロール。
麺棒で薄く伸ばしたパンでフィレカツを包み、トースト。サクッと軽い食感のパンと、柔らかい牛肉のコントラストを楽しめます。さらに、オータムトリュフの香りが料理を一層引き立てるこだわりの逸品。

宮城 鰹 焼き茄子 雲丹

しっとりとした鰹のタルタルと一緒にいただくのは、ローストした焼き茄子のピューレ。スモーキーな風味とディルなどの香草や、穂紫蘇の香りが楽しめます。
すだちの酸味は優しく、すっきりとした爽やかな味わい。

鮑 肝アイオリソース

鮑のカツは、厚みがありながらも柔らかく、心地よい弾力。にんにく、サフラン、鮑の肝を使ったソースからは、海苔のような磯の香りがふわっと広がります。

淡海地鶏 松茸 

洋風水餃子に松茸、ジロール茸、ヤマブシタケ、ポルチーニと、旬のきのこをふんだんに使用しています。目の前に広がるきのこの山から立ちのぼる香りに、一気に引き込まれます。
ネパールのティムールペッパーがアクセント。さらに、ハッカクや花山椒のスパイスが混ざり合って、他にはない一皿。

ストラッチャテッラ 輝太郎柿

旬の食材とチーズを合わせた「IAKU」の定番。
柿の優しい甘みと、濃厚な生クリームのようにとろっとしたチーズの組み合わせは、デザートのようで爽やかなお味でした。

キタッラ イベリコ豚 和栗

オータムトリュフを贅沢に使用したひと皿。
淡路麺業の生パスタは、もちもちとした弾力が特徴。栗の甘みと炙ったチャーシューの香ばしさが見事に絡み合い、サラダセロリがさわやかなアクセントを加えています。

野菜

この日のラインナップはハレノヒ(トマト)、四方竹、ズッキーニ、落花生、鬼灯、銀杏、赤万願寺、大黒しめじ。様々な野菜をそれぞれに合わせた調理法で丁寧に仕上げて盛り付けされており、見ているだけでわくわくします。
旬の野菜を楽しめる「IAKU」の名物で、ファンも多いひと皿です。

鹿児島和牛フィレ 大和牛ウチヒラ

炭塩、ディジョンマスタード、わさび、自家製柚子胡椒でいただく2種のステーキ。
ウチヒラはしっかり食べ応えがあり、噛むと旨みがぎゅっと詰まっていて、フィレは柔らかく甘みがあります。一皿で2種類のお肉が楽しめる贅沢なメインです。
自家製の柚子胡椒は、苦味がなくさわやかで絶品。

増富商店しらす すじこ 土鍋ごはん

増富商店のしらすは手作業で選別されていて身がくずれずふっくら。
いくらの味付けは繊細で優しく、三葉の食感と、梅肉が効いていてとても美味しいです。

大分 黒イチヂク五香粉ジェラート

ブラックペッパーがアクセントになっていて、大人な味わい。
ビオレソリエスというフランスの黒無花果のコンポートに自家製のイチジクのジェラートを合わせたデセールは、食感と風味のバランスが良くとてもよく、最高のデザートでした。
いかがでしたでしょうか？
「U.KAI」とはまた違った魅力でファンが足繁く訪れる注目の名店「IAKU」
1度体験していただきたいものです。

「IAKU」のお店情報

記事執筆