【寿司割烹 源平】60年続く老舗を継いだ3代目による寿司の新展開

淡路島の岩屋漁港のそばに60年続く老舗店、それが寿司割烹 源平です。

その老舗寿司割烹店を2019年にリニューアルしたのが三代目の吉田光佑氏。

全面改装と共にメニューもコースに一新。淡路島産にこだわったお寿司と瑞々しい感性で生み出されるさまざまなお料理をゲストに届けるスタイルが評判に。

その素晴らしいお寿司やお料理を絶好のロケーションでいただけるとあり、現在多くの方が訪れ話題のお店になっています。

そんな寿司割烹 源平さんに今回お邪魔し、お料理を楽しむとともにいろいろなお話を聞かせていただきました。

寿司割烹 源平とは


寿司割烹 源平で使用される魚はお店がある岩屋漁港で毎朝仕入られるもの。

どのお魚も新鮮なのはもちろんだが、用途に合わせて生簀で最低一日寝かせてから捌く、「活け越し」を行うなど丁寧な仕事をされています。

プロゴルファーを目指していたという異色の経歴を持つ店主、吉田光佑氏が祖父の代から続く源平を継いで約3年。

祖父や父から受け継いだ技術に加え、若い感性を活かしたお寿司やお料理が評判となっています。

源平を語る上で欠かせないのが、そのロケーション。フルフラットなカウンター席から望む、大きくとられた窓からは岩屋漁港を眺めることができ、これだけでも価値があります。

昼間のランチタイムでは海や明石海峡大橋を、夜はゆらゆらとした漁船のライトや橋の光を見ながらゆったりと過ごすのが良いでしょう。

お店のこだわりはなんと言っても「淡路島産」。ご主人はお魚だけでなく、お肉や野菜、そして日本酒に至るまでできるだけ淡路島産の素材を使いたいとおっしゃります。


これら淡路島産の素材を生産、提供してくれるのが、ご主人と同じく若い世代の方々。いつも最高の素材を手に入れるべく細かくコミュニケーションをとり、ネットワークを張り巡らされているそうです。

「技術はもちろんのこと、美味しいものをお出ししたいというその熱い想い、また淡路島そのものの素晴らしさを伝えたい」とご主人は意気込みます。

寿司割烹 源平はコースのみ


寿司割烹 源平はランチとディナー営業。どちらもコースのみとなっています。

ランチはおまかせにぎりが6,600円、夜はおまかせにぎり7,700円となっており、こちらに加えて大将おまかせ料理が13,200円(昼夜:2日前までに要予約)です。

これに日本酒やビール、ワインを合わせて楽しみます。

夜のおまかせにぎりは八寸とにぎり10カンとなっているので、こちらにお造りや郷土料理「宝楽焼き」などを追加して日本酒を飲みながらいただくなんてのも良いですね。

席はカウンター8席とテーブル8席、個室が2室となっておりさまざまなシーンで利用することができます。

店主 お任せの至極のお料理

それでは早速、寿司割烹 源平の素晴らしいお料理をご紹介していきましょう。

にぎり3種


左から マグロ、伝助アナゴ、ハリイカです。

骨切りをした伝助アナゴは特に食べていただきたい逸品。骨切りをした伝助アナゴの皮を引いた後、シャリで握り、最後に炭をジュッと軽く押し当てて焼きをつけます。


淡路島産の伝助アナゴは身が太く、非常に脂が乗っており美味。2種の米酢を使用したシャリは島の釜炊き塩、「白凝雫塩(おのころしずくしお)」が味を引き締めつつ、米の甘みを引き出します。

サワラの宝楽焼き


旬のサワラを使った淡路島の伝統郷土料理、宝楽焼きです。サワラの他には鯛やエビ、貝類などを土鍋の中に入れた熱した石を使い蒸し焼きにする料理です。


蒸し焼きにされたサワラは旨味や香りを逃さずに調理され、旨味と歯ごたえが両立する素晴らしい火の通り具合。


身がしっとり、そして味はさっぱりしながらも味わい深く、素材の旨味を存分に味わえました。

タコのお造り

新鮮な淡路島産のタコを使ったお造りです。

タコが目の前で素早く、鮮やかにさばかれていきます。

明石のタコが有名な様に瀬戸内海の激しい潮の中で生きているタコは身が引き締まり非常に美味。淡白な味わいの中にも旨味が広がります。

ハモの焼き霜造り

見た目も美しいハモのお造り、その皮の部分を炙って焼き霜にしたものです。ハモは夏のものと思われる方も多いですが、実は10月、11月のハモも脂が乗って美味しい季節なんです。

丁寧な骨切りをされたハモは串にさされ、丁寧に炭火で焼かれていきます。


ハモを口に入れるとまずは香ばしさ、そして脂の甘さが口いっぱいに広がります。

マイクロリーフの海苔巻き


寿司割烹 源平の大将おまかせ料理コースは予約が必要ですが、ぜひおすすめしたいです。

その理由の一つがこのマイクロリーフの海苔巻きを味わえるから。
※季節や収穫のタイミングなどによりコースに含まれない場合もあります。

マイクロリーフとは種まきをしてから草丈が3cm程度になったらすぐに収穫するフレッシュな野菜や香草のこと。

東浦の無農薬栽培で名高い「ちょうけいじ農園」のマイクロリーフは見た目も美しく、かつすっきりとした後味を味わえる素晴らしいお味。


なかなかマイクロリーフをいただける機会もないと思いますので、是非一度お試しください。

店主、吉田光佑氏がマイクロリーフの中から苦味、甘み、香りなどを考慮し、最適な配分になるように組み合わせて手巻きにしてくれます。

味わってみるとさまざまな香りがまずは鼻に抜けます。いろいろな要素が組み合わさっているのですが、決してキツくなく逆に優しい味。

後味がとてもすっきりするので、たくさん美味しいものをいただいた後にぴったりです。

マイクロリーフの海苔巻きをはじめとした、新感覚のお料理がお寿司屋さんでいただけるのはまさに新しい世代である、ご主人とその周りの生産者の方々の食への情熱、そしてチャレンジの賜物だと感じました。

寿司割烹 源平のお店情報

いかがだったでしょうか、今回は淡路島にある 寿司割烹 源平さんについてご紹介いたしました。

店主、吉田光佑氏は非常に柔らかな物腰で、お料理の質問にも丁寧に答えてくれます。観光の方、そして地元の方が多く訪れる名店ですが、堅苦しい雰囲気は全くないのでぜひ一度気軽に訪れてみてください。

寿司割烹 源平

  • 予算:ランチ: 6,600円〜 ディナー:10,000円〜
  • 最寄り:神戸淡路鳴門自動車道淡路I.C. 車3分/ジェノバライン(JR明石駅より徒歩7分) 明石港→岩屋港(降りて直ぐ目の前・海上13分)
  • 住所:兵庫県淡路市岩屋925-22
  • 【昼】11:00〜15:00 (LO:14:00)【夜】17:00〜21:00 (LO:20:00)
  • 定休日:火曜日、水曜日 *当日、夜17時迄にご予約が無い場合は閉店日曜営業
  • 電話番号:0799-72-2302