「La Ruelle.(ラ リュエル)」淡路島フレンチの名店は地の食材をとことん活かす

今回ご紹介するのは淡路島で今、最も注目されているエリアの一つ洲本の「レトロこみち」にお店を構えるフランス料理店 La Ruelle.(ラ リュエル)さんです。

週末など観光客も多く訪れるこのレトロこみちですが、La Ruelle.(ラ リュエル)さんはお店に一歩入ると非常に落ち着いた雰囲気で別世界感があります。

そしてお店のオーナーシェフによる美しくもハイクオリティなフランス料理の数々は必食。

淡路島に行く際はぜひ訪れていただきたい名店です。

淡路島フレンチ La Ruelle.(ラ リュエル)とは


La Ruelle.(ラ リュエル)はフランス語で小道を意味する言葉。レトロこみちにお店を構えることになった際、シェフが名付けられたそうです。

東京の名店で修行したのちフランスに渡って経験を積まれたご主人は、帰国後東京で現在のLa Ruelle.(ラ リュエル)の原型となるお店を開かれました。その後、お父様の出身地ということで子供の頃からよく訪れており、馴染み深かった淡路島に念願のお店をオープン。

「何よりも淡路島ならではの野菜や魚介の素晴らしい食材、穏やかな気候、そして素晴らしい島の人々に惚れ込んでいる」とご主人は話してくださいました。

今、淡路島の食材が注目されるわけ


元々魚介類が豊富に獲れることで有名な淡路島ですが、それに加え今注目を集めているのが淡路牛、そして特筆すべきは野菜です。

食料自給率が100%を超える淡路島では既にたくさんの野菜が作られています。それらに加え海外産の野菜も作られるようになっています。

この取り組みは特に若い農家さんによく見受けられ、La Ruelle.(ラ リュエル)のシェフも農家さんと直接コミュニケーションを取り、新しい野菜の生産にチャレンジされているそうです。

その一つが洋野菜(フランス野菜やイタリア野菜など)。シェフの目線で「このような野菜があればいいな」を農家の方に伝え淡路島で生産。La Ruelle.(ラ リュエル)の料理ももちろんこの野菜を使用しています。

料理人と生産者が密にコミュニケーションを取ることにより、新しくも高品質な野菜が生み出されていくサイクルはとても素晴らしいと感じました。

なぜ淡路島の野菜は高品質、そしてさまざまな野菜を生産できる?

そんな素晴らしい淡路島の野菜たちですが、どうしてそんなにも高品質に、さまざまな種類を生産することができるのでしょうか。

その秘密をLa Ruelle.(ラ リュエル)のシェフに教えていただきました。

その秘密とは「淡路島の温暖差」そして「日照時間の長さ」です。

淡路島は山の斜面が多く、雨が少ない環境。その環境が肉厚で深い味わいを持つ野菜を生産するのにピッタリとのことです。

あの有名な淡路島のタマネギや、今回お話しした洋野菜もそのように作られているのですね。

伊勢海老や魚介にも引き続き要注目

もちろん野菜だけでなく、淡路島の特産品である伊勢海老や魚、そして淡路牛は現在、日本全国の有名店や有名シェフから注目を集めその価値は高まり続けています。

こちらは実際にLa Ruelle.(ラ リュエル)で使用されている最高級の伊勢海老とアワビ。

どちらも淡路島だからこそ手に入る逸品なのですが、これをいざ東京などでいただくとなると非常に高額になってしまいます。

しかし、La Ruelle.(ラ リュエル)ではこの最高級の伊勢海老とアワビが東京などに比べて割安でいただけます。これは生産地ならではの特権ですよね。

La Ruelle.(ラ リュエル)は予約必須のコース料理をランチとディナーでいただける

La Ruelle.(ラ リュエル)さんは基本的にコースのみ。完全予約制となっています。

お店はテーブル席のみで、現在の最大利用数は8名。

今回は取材ということでランチをいただきました。
※メニューは季節や仕入によって異なります。

11月初旬のランチメニュー

  • 淡路鶏とフォアグラ、トリュフのパテアンクルート
  • 由良産の魚介の煮込みと自家製ライ麦入りパン
  • メイン料理(淡路牛のほほ肉の煮込みor由良産サワラのポアレ)
  • デザート(モンブランやクリームブリュレなど5品から一つ)
  • コーヒ・小菓子

このうちのいくつかをご紹介します。

由良産の魚介の煮込み


淡路島の由良港で採れた新鮮な魚介類(アシアカエビ、ボウゼ、真鯛、カワハギ)を使ったプロヴァンス風煮込みです。

こちらで使われているのはお刺身に使われるものと比較するとサイズが小さい魚介類。

シェフに聞いてみると「そういった魚は煮込みにすると旨味が非常に深いので、特に島外の方には味わっていただきたいから」という理由で由良港から仕入れるのだと教えてくれました。

食べてみるとトマトの風味と新鮮な魚介類の旨味がたしかにマッチしています。

いろいろな魚介が味わえてお値段以上の価値が感じられるお料理でした。

淡路牛のほほ肉の赤ワイン煮込み


淡路牛の高級部位、ほほ肉を赤ワインでお野菜と共に4-5時間、火を止めたり入れたりと長時間繰り返し煮込んだシェフ自慢の一品。

お肉は長時間丁寧に煮込まれているので非常に柔らかく、ナイフが要らないほど。口に運ぶとワインの香りとほほ肉の濃厚な味が広がり、たまりません。

そしてサイドに添えられたパリジャンというフランス人参をいただいてみると、これがまた美味しい。

このパリジャンは淡路島のマンモスファームで作られた人参を使用しているとのこと。
マンモスファームは無農薬・無化学肥料で野菜を育てる農園さんとして有名で、La Ruelle.(ラ リュエル)さんでもよく使われているんだそうです。

しゃっきりとした食感なのですが、噛んでいくと甘みが広がります。これなら人参があまり好きじゃない人も食べやすそうですね。茎までいただけます。

モンブラン


La Ruelle.(ラ リュエル)さんではコースによって5品ほどのデザートが用意されていますが、今回はこちらを選んでみました。

こちらもやはり淡路島で採れた栗を渋皮煮にして使用したモンブラン。見た目も美しいこのデザートは栗の濃厚な味わいを楽しめます。

最後にシェフに淹れていただいたコーヒーを小菓子と一緒にいただきました。大満足。

是非味わってもらいたいワイン


La Ruelle.(ラ リュエル)さんではワインも人気。

色々と味わってもらいたいというシェフの思いから、ボルドーや南仏の人気銘柄のセカンドワインやサードワインなど、名前だけでないシェフおすすめのこだわりお値打ちモノも揃えられており、ワイン好きの方はきっと楽しめるはず。

リストには定番のものが載っていますが、稀にスポットでレアな良いワインが入るとのこと。
そのタイミングでお店に訪れた幸運な方は、是非いろいろなワインを味わってみてください。

淡路 La Ruelle.(ラ リュエル)のお店情報

いかがだったでしょうか、今回は淡路島「レトロこみち」にあるLa Ruelle.(ラ リュエル)さんについてご紹介いたしました。

お店はテーブルのみ、全部で8席となっており、全席禁煙。完全予約制なのでお店に行かれる際には前もって予約を取ってください。

店内は少しレトロな雰囲気で非常に落ち着いた印象。島外の方は観光のついでに、地元の方はワインだけを楽しまれるために来られる方もいらっしゃるようです。

La Ruelle.(ラ リュエル)

  • 予算:ランチ: 4,500円〜 ディナー:8,500円〜(税別・ワイン代など別)
  • 最寄り:洲本バスセンターから徒歩8分
  • 住所:兵庫県 洲本市 本町 5-1-16
  • 11:30~14:00 LO/17:00~23:30LO
  • 木曜日 予約があれば木曜日も営業可能とのこと。予約時にご相談ください
  • 電話番号:050-5597-5846